あ～した天気にな～れ！

　先週の金曜日、部分的 だったが仕事がひと段落したので ヘロヘロ になりながらも、
　地元札幌に 帰還 を果たす。
　
　そして悪妻の提案より、自宅近くの バス停 付近で軽～く、一杯 吞むことになったのだ。
　宮城に赴任して 3年 が経つが、こんな 展開 は珍しいと思い、聞いたところ・・・・・・・・
　案の定、重大 な話があるとの事であった。
　
　恐る恐る 、悪妻に内容を聞くと・・・・・・・
　最近、娘 に好きな人ができ、お付き合い をしているとの事。　娘は 「お父さんが聞くと
　激怒するだろう」 と思いながらも、きちんと 話 をするとの事であった。

　そんな中、事前に悪妻から 心 の 準備 と思い、小生に伝えたそうだ。

　悪妻の方は 「いいことでしょう！」 と 悠長 なことを言っているが、小生にとっては、気分が
　上昇 するか、あるいは 下降 するかといえば、確実 に 下降 する展開だ

　ヘロヘロ になって帰還したと思ったら、追い打ちをかけるように気分が どん底 に突き
　落とされた 夕暮れ時 の 一幕 であった。


　情報 を事前に聞いた上で、悲しみ をグッと堪え、娘 の話を聞く 。　そしてその上で、
　

　小生　「 〇～ちゃんの彼氏って、お父さんじゃなかったっけ？ 」 と発する。
　娘　 　「 あり得ないから～ 」 と少しホッとしたのか、若干の笑みを浮かべて答えた。
　小生　「 この裏切り者～～～～～～～～～～～～～～～ 」 と発する。
　娘　 　「 裏切ってないし・・・・・・・・ 」 と更に微笑んでいた。


　まぁ、そんな悲しみの どん底 であった事を抑えながら、親子 の会話が終了したのだ。
　しかし、最後は 父親 として 「 今の〇～ちゃんの仕事は勉強とお母さんの手伝いだからな 」
　と 釘 を刺しておく。

　実は今回の札幌帰還に於いて、密かに オヤヂソロ を目論んでいたが、こんな 展開 に
　なると 傷心オヤヂソロ野営 の様相を呈してきたのだった 　

　平成２８年１０月８日～９日　判官館森林公園キャンプ場　

　娘より 悲しい 報告を受けた、金曜日 の夜、北 からの使者である O さんとやり取り
　を行ったところ驚いた事に、かなり 遠方 の野営地に行くとの事であった。　
　大変お会いしたい気持で いっぱい だったが遠くまで出撃する 元気 が無かったので
　やむ無く 断念 する。

　そうなると、この 傷心 オヤヂソロ野営の 舞台 を何処にするかが問題となるのだが、確か
　予報では 傷心 野営の土日は陽差しは期待できなく、且つ日曜日は 強風 との事である。

　そこで、強風 を回避するには 林間野営場 が適すると考え、また 傷心 の嘆きつぶ
　やきを投げかけるには北国の 海 が 絶対条件 となることから、その両方を満たすのは、
　新ひだか町にある 判官館 しかないと結論付けたのだ
　　

　出発日の土曜日の 札幌 は若干の 陽射し はあったものの、新冠 付近ではどんより
　曇り空 に変わる。　鉛色 かかった青色の 北国 の 海 は、傷心 野営にはピッタリ
　の situation だった。

　車内の BGM は大好きなE.YAZAWAを流す。誰にも 文句 を言われず、大好きな音楽を
　聴きながらのドライブは 傷心 野営にも関わらずテンションが上がるのだ （笑）
　

　テンション でドライブをしていると、アッと言う間に目的地の 判官館 森林公園に到着
　する。　E.YAZAWAでテンションが上がった？せいで高速を 爆走 したかもしれない （笑）

　肝心の野営の受付だが、案の定、小生が 一番乗り で、今のところキャンパーは ゼロ
　との事であった。　そして受付の際は、管理人さんとあ～でもない、こ～でもないと話に 花 が
　咲き、受付終了にも関わらず、なかなか 解放 してくれない。
　まぁ、急ぐ旅でもないし、傷心野営だし、「まっ、いいか 」 ということで、暫し 談笑 する。
　

　管理人さんとの 談笑 も無事に終わり、早速、サイト選びと 設営 に入る。

　ココ、判官館 森林公園キャンプ場は傾斜地の field に雛段の テント床 を造成
　した、何とも選ぶサイトによって 雰囲気 がガラッと変わる 面白い 野営地なのだ。
　

　無事、今回の 傷心 野営の 舞台 にテント設営を完了させる。

　とても大きな 落葉樹 に囲まれ、小雨 混じりの空ではあったが、マイナスイオン
　を存分に浴び、心地良く、野営 のみ を楽しむことが出来た。
　そして大きな 落葉樹 は、明日にも到来する 強風 に対して、何とも心強い 味方 だ。
　

　早速、設営完了 乾杯 を行う・・・・・・・ビール と思い買ったものがビールじゃなかった。
　まぁ 傷心 野営だし、何でもイイや的な感じで、グビッと頂く。

　写真奥に見えるのが、キャンプ場の BBQ ハウスで、そこからは 標高 が高いこともあり、
　太平洋 を望むことができるのだ。

　また 森林公園 に身を置きながらも、しっかり 海 を眺めることができ、天気が良ければ、
　太平洋に沈む 夕日 を見ることができる、1粒 で 2度 味しい野営地なのである。


　何にも出来ない小生を想ってか、悪妻 が持たせてくれたポテサラと卵焼きを肴に 辛口
　ハイボール に移行する。

　野営地 では 車内 から引き続き、E.YAZAWAが流れている。
　意外 に野営地でも ピッタリ くる音楽だ。


　その後は ぐびぐび 吞み、フラフラで 千鳥足 になりながら、炭 を熾し、姫タラ を
　とうがらし と マヨーネーズ で頂く。
　これは、かなりビールが進みまくる 逸品 だ。


　ある程度、アルコール が体内に回り、胃袋 も満たされたところで、北国の 海 でも
　眺めてみる。　本来であれば、この海に沈む 夕日 を見ることが出来るのだが、今日は見ら
　れそうにもないので、娘の 件 について嘆きつぶやきを投げかけるしかないのだ （笑）


　折角なので場内を 千鳥足 で散策を試みる。
　3年前に 娘 と BBQ をしたバーベキューハウスは今も健在で、心なしか お色直し を
　したようにも見える。

　ちなみに、このバーベキューハウスの 使用料 は 無料 で、水道・照明が完備されており、
　寒い 日なんかは 重宝 するかも知れない。


　バーベキューハウスから 野営場 への眺め。　木々 に囲まれ、ひっそり と野営を
　楽しめる環境である。葉 が色づくと最高の 紅葉 キャンプが出来そうだ。


　歴史感 のある炊事場。
　このタイプの炊事場が場内には 2カ所 ある。


　この 野営地 のテントサイトは 砂地 の テント床style で、1区画が広めにとって
　あるが、1区画 まるまる 使用するとサイト料￥1,200円が必要となる。一方、半分 しか
　使わなければ￥600円となる。　詳しくは HP にて。


　千鳥足 で場内を彷徨っていると、1組 のファミリーさんがやって来た。

　場内には 20区画 ほどある テント床 にも関わらず、お隣 に陣取られてしまった。
　隣りには 傷心 の おっさん しか居ないのだが、「 宜しくお願いします 」 と 心の中
　で伝えるとする。　最終的 には お隣 さんの子ども達の楽しそうな声ですっかり、おっさん
　も 元気 をもらったのであった。


　今回は 純粋 たる野営 only だったので、暗くなるまでに相当な量の アルコール
　を注入してしまった。

　ソロ 野営にも関わらず 泥酔 の中、ミニ 焚き火 を行うも、日頃の疲れもあってか早々に
　睡魔 が襲ってくる。　それでもミニ 焚き火 をしながらの木々の 葉 がざわめく音や遠くで
　聞こえる 波 の音が心地良かった。


　しかし襲ってくる 睡魔 に勝てるわけもなく、泥酔 の中、寝床に入る準備を 牛歩戦術
　のように、のろのろ と行う。

　今回は、明け方に襲いかかってくるであろう 強風 に備え、以前、野営を 途中断念 した
　苦い経験を 教訓 に、あらゆる 風 に耐えうる 研究 を積み重ねて編み出した 張り縄
　を施し、まさかの 19：00 撃沈。

　あまりにも早い 撃沈劇 だったせいか、午前 1：00 に目が覚めてしまった。
　そして案の定、波 の音が大きくなり、強風 が吹き荒れていたのだ。　しかしテントは 風 にも
　負けず、しっかり 砂地 のサイトにしがみ付いていたのであった。

　あまりの 安定 さに、おっさん ひとり にんまり し、残ったポテサラやおかずを食べ
　ながら 寝酒 ビールを吞むといった、余裕 さえあったのだ （笑）
　

　いわゆる2度寝？のせいだったのか、今度の目覚めは午前 6：00 。
　泥酔 ソロ野営をしてしまい、若干の 頭痛 を伴ったイヤな目覚めであった。

　翌朝は 強風 ＆どんより 曇り空 の予定であったが、テント内 がやたらと明るいのに
　気づき、外に出てみると 青空 が広がっていたという、嬉しい 誤算 であった。
　しかし、強風 は未明から健在 だった。


　野営地での 朝日 は何とも 心地良い ものだ。

　それならば 朝日 を浴びながら、ゆっくり、まったり したいものだが、ここに来たから
　には 判官岬 に行ったり、 かまやつ さんに挨拶したり、その後は 千歳市 で行わ
　れる 陸上大会 で娘が出場するので、応援 にも行かなくてはならず、残念 ながら
　朝日 を浴びながらの 撤収作業 となる

　それでも 今年 はもう来ることが出来ない、この 場所 が名残惜しく、椅子のみ残し、暫し
　風景 を眺めるとする。
　小生としては、やはり好きな 野営場 のひとつであることを 再確認 した。


　野営道具 の積込みを終わらせ、管理人 さんにご挨拶をしたあと、早速、判官岬
　を目指すべく、徒歩で向かう。　かまやつ さんへは右の たこっぺ湿原 へと向かう
　のだが、まずは左の 判官岬 に足を進めるとする。
　

　判官岬 は低く垂れ込めた 雲 に覆われ、冬 の北海道の空を想わせる風景だった。
　しかし、この風景も 傷心 野営にとっては、最高の situation かも知れない （笑）
　そして暫し、この風景を眺めながら週明けからの 仕事 の段取りを行うとする。
　

　判官岬を後にし、今度は かまやつ さんのいる、たこっぺ湿原 に向かう。


　この 一風 変わった 植物 を我が家では、かまやつ さんと呼んでいる。

　春先は葉が 茶色 で かまやつ さんっぽいのだが、今は 緑色 が多く混じっている
　ので、あまり かまやつ さんっぽく無かった


　無事、判官岬 で 傷心 の想いを嘆きつぶやきを投げかけ、かまやつ さんにも挨拶を
　済ませたので、娘と悪妻が待つ千歳市の 陸上競技場 へと車を走らせる。

　秋空 なのか? 晴れたり、曇って雨が降ったりと目まぐるしく変わる天気に 翻弄 される。


　無事、陸上競技場 に着き、悪妻に連絡をとったところ、あまりにも寒いので ラーメン
　が食べたい と言い出し、競技場 へ足を運ばず、ラーメン屋 に行くことになる。


　ラーメン が食べたいと言ったクセに、注文したのは あんかけ 焼きそば。
　小生は 激辛 を注文したが、辛さは イマイチ だった。


　昼めしを頂いたあとは、娘の 応援 をすべく 競技場 へ戻り、娘と会うと、足の 負傷 で
　レースは 棄権 するとの 悲しい 知らせが・・・・・・・・・

　それならば・・・・・・・・・・

　　「野営地でゆっくりしたかった」 とか
　　「この寒い競技場から今すぐ帰れる」 とか
　　「折角なのでレースを見たかった」 とか

　複雑 な気持ちが入り混じりながら、中高年夫婦 は陸上競技場を後にした。
　

　約 3年 ぶりに 判官館 森林公園キャンプ場を訪れたが、それなりに 便利 さや 不便
　さが 適度 にあって、なかなか 面白い 野営地だった。　また、久々に 野営 に 特化
　しただけあって、呑み 過ぎたものの、ゆっくり 、まったり することができた。

　これからの 北海道 は極めて 厳しい 季節を迎えることになるが、そんな 厳しさ にも
　負けず、思い切って field に繰り出そうと思うところだ。